建築業界では、工事を受注するにあたり見積書の作成が必須ですが、一から作成するのは時間と手間がかかります。
そんなときに便利なのが「見積もりソフト」です。
見積もりソフトは積算業務の効率アップにも役立ちますし、見積書の発行やデータ管理まで一括で行えるものもあります。
しかも、建築業界の見積もりソフトは無料でも優秀なのをご存知ですか?
この記事では、建築業界の無料見積もりソフトのおすすめと選び方をご紹介します。
この記事の内容
建築における見積ソフトとは?
建築業界では、工事を受注する前に工事にかかる費用を計算し見積書を作成する「積算」という重要な業務があります。
ちなみに、解体工事の積算をする際は「積算ソフト」を使います。
見積書を作成する最も手軽な方法は「エクセル」ですが、ミスが起こる可能性やファイルを共有しづらいため、決して使い勝手が良いとは言えません。
見積もりソフトは、必要な情報を入力すれば自動で計算するのでミスが起きにくく作業の効率化を図れます。
また、過去のデータも管理できるため、同じような工事があった場合は過去に作成した見積書を参考にできるのもメリットです。
見積ソフトは大きく2種類
見積もりソフトは、「インストール型」と「クラウド型」の2種類です。
- インストール型
- クラウド型
それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
インストール型
インストール型は、パソコンにインストールして使います。
ネット回線の影響を受けないため、データ量を気にせず使用できるのがメリットです。
また、オフラインで使用すれば外部攻撃のリスクもなく、重要情報を保護したいときにも役立ちます。
ただし、情報共有がしづらいことと、大きなデータ量を扱う場合はパソコンのスペックに左右されるのが留意点です。
クラウド型
インターネットに接続できる環境があれば、パソコン以外にもタブレットやスマートフォンなどでも見積書を作成できるのがメリットです。
クラウド型は情報を共有しやすく、仮にパソコンが故障してもデータはネット上に保管されているのでデータ消失のリスクを回避できます。
ただし、インターネットに接続する必要があるため、インストール型と比べるとセキュリティ面に不安があることと、カスタマイズ性の低さは留意すべきでしょう。
また、運営元がサービスを終了すれば利用できません。クラウド型を選ぶ際は、運営元が安定しているかも要チェックです。
無料の見積ソフトでできること
無料の見積もりソフトでも、表計算や自動計算など基本的な機能が使えるものは多くあります。
また、電気工事・水道工事など各分野に特化したソフトや、マスタ機能が搭載されているものは入力の手間を省けるのも嬉しいポイントです。
図面を読み込み画像にして、画面から材料の拾い出しができるものもあります。
建築業界の見積もりソフトは、無料でも使い勝手のいい優秀な物がたくさんあるので、有料ソフトを購入する前に無料ソフトを試すのもおすすめです。
無料と有料の見積ソフトとの違い
無料の見積もりソフトはコストを削減できますが、有料ソフトとの違いもあるので導入前に理解しておくことが大切です。
- 機能が制限される
- アカウント数に限りがある
有料見積もりソフトは使える機能も充実していますが、無料見積もりソフトはどうしても使える機能が限られてしまうのは否めません。
ただし、多機能過ぎても使いこなせる自信がなく、シンプルな機能で十分な場合は無料ソフトでも不便には感じないでしょう。
見積もりソフトを複数人で使用したい場合、無料ソフトでは作成できるアカウント数に限りがあるので対応している人数の確認が必要です。
また、有料ソフトの無料版もありますが、無料版では使える機能が制限されます。
無料版の期限がある場合は、無料期間が終了すると使えなくなるか有料に切り替わることもあるので注意してください。
おすすめのフリー見積ソフト3選
それでは、建築業界におすすめのフリー見積もりソフトを3つご紹介します。
- 楽王Crew/Link
- アイピア
- ツカエル見積・納品・請求書20
楽王Crew/Link
「楽王」は、1988年の創業から、シリーズ導入実績2,100社を突破した積算見積もりソフトです。
総括表作成と集計表作成を自動化したことで、85分かかる作業も30分で完了します。
作成した見積書はエクセルやPDF変換もできて、過去データをコピーして新たな見積書として作成できるのも嬉しいポイントです。
種類ある楽王シリーズには、Crew/Link/楽王3がありますが、サブスクリプション版のCrew/Linkを3ヶ月間無料で試せるキャンペーンを実施しています。
まずは3ヶ月間無料で使ってみて、満足できれば定額制なので続けやすいのもメリットです。
アイピア
アイピアは、建築業向けのクラウド型管理システムです。
建築業界の見積もり作成に必要な機能が全て揃っており、カスタマイズ可能な状態で搭載されています。
エクセル感覚で使用できるので初心者にも使いやすく、見積書をもとに原価計算から発注までワンクリックで完結するのも嬉しいポイントです。
アイピアは有料ソフトですが、無料体験デモで機能や効果を試してから購入を検討できます。
ツカエル見積・納品・請求書20
ツカエル見積・納品・請求書20は、誰でも簡単&きれいな見積書を作成できるクラウド型の見積もりソフトです。
見積書の他にも納品書や請求書、領収書や適格請求書(インボイス)にも対応しています。
それぞれにテンプレートがあり、カスタマイズも可能です。
月額550円から気軽に始められますが、30日間無料トライアルで試してから購入を検討できます。
無料で使える見積ソフトの正しい選び方
無料見積もりソフトにもさまざまな種類があるため、用途に合ったものを選ぶことが大切です。
選ぶ際の3つのポイントをご紹介します。
- 工事内容や階層構造に対応しているソフトを選ぶ
- 直感的な操作ができるソフトを選ぶ
- サポート体制の充実度で選ぶ
工事内容や階層構造に対応しているソフトを選ぶ
建築業では、請け負う工事の規模や内容はそれぞれ異なります。
そこで、無料で使える見積もりソフトを選ぶ際は、自社の工事内容や階層構造に対応しているかを確認しましょう。
直感的な操作ができるソフトを選ぶ
無料の見積もりソフトでも高機能なものがありますが、使いこなせないと意味がありません。
選ぶ際は、インターフェースが見やすく直感的操作ができるかも重要です。
使い勝手を重視したいのであれば、半自動入力機能や過去データを利用した作成ができるかも確認するといいでしょう。
サポート体制の充実度で選ぶ
そして無料の見積ソフトでは、サポートの有無や対応も確認しておきたいポイントです。
無料ソフトの中にはサポート自体がないものや、サポートがあっても回答までに時間がかかる場合もあります。
すぐに返事が欲しいときは不便に感じる可能性があるので注意しましょう。
まとめ
この記事では、建築業界の無料見積もりソフトについて解説しました。
建設業界において重要な積算業務は時間と手間がかかりますが、見積もりソフトを使えば業務効率化を図れます。
無料でも優秀なソフトはたくさんありますので、まずは無料で試してみてください。
また有料板でも無料トライアルで、使い勝手の良さを体験してからアップデートして本b書く活用していきましょう。