建設業界では、資料作成や情報共有などでITツールを導入される機会が増加しました。
これまで紙媒体を用いたアナログな書類作成や資料管理が多く、消耗品のコストや業務の非効率化に悩みを抱えている企業も多いのではないでしょうか。
ITツールの活用を検討する中で費用面が懸念となるかもしれませんが、実はIT導入補助金が適用されます。IT導入補助金を活用すれば、お得に導入できるでしょう。
そこで本記事では、建設会社がIT導入補助金を利用する方法について解説します。建築会社におすすめの補助金対象ITツールも紹介しますので、ぜひ参考にください。
この記事の内容
IT導入補助金の対象となる建築会社
そもそも、IT導入補助金の対象となる建築会社は資本金3億円以下、または従業員数300人以下の規模感に該当する中小企業・小規模事業者です。
上記の条件に満たしていないと、IT導入補助金は利用できません。大規模な企業は利用できないため注意しましょう。
なお、主な申請枠は以下のとおり。
- 通常枠(A類型)
- 通常枠(B類型)
- デジタル化基盤導入類型
- 複数社連携IT導入類型
それぞれ、最大補助率と補助金額の上限が設定されており、利用目的も異なるため注意しましょう。
IT導入補助金の対象となるITツール
そして、IT導入補助金の対象となるITツールにもカテゴリ分けがされています。
- ソフトウェア
- 拡張機能
- データ連携ツール
- セキュリティ
- 導入コンサルティング
- 導入設定・マニュアル作成・導入研修
- 保守サポート
- PC・タブレット・プリンター・スキャナー・複合機
- POSレジ・モバイルPOSレジ・券売機
- サイバーセキュリティお助け隊サービス
例えば、会員登録やチャット機能、顧客管理機能などを搭載したホームページ制作をはじめ、さまざまなITソフトが対象となります。
建築会社がIT導入補助金を申請する流れ
建築会社が補助金を得るためには、しっかりとした手順を踏まなければいけません。そこで申請方法について7ステップで解説していきます。
- 補助事業について把握する
- 利用したいITツールの選定する
- gBizIDを取得する
- 事業計画の準備する
- 交付が決定される
- 証憑を提出する
- 補助金が交付される
手順1:補助事業について把握する
まず、IT導入補助金2023の公式サイトから申請フローや補助内容について確認しましょう。
ITベンダーやサービス事業者、中小企業に応じて申請手順は異なるので、確認してください。
手順2:利用したいITツールの選定する
補助金の申請を行うために、自社の状況に合わせて、導入したいITツールを選びます。
手順3:gBizIDを取得する
申請の際には「gBizIDプライム」と呼ばれるアカウント(ID・パスワード等)が必要となります。
そこで、gBizIDプライムをお持ちでない場合は「gBizID」を公式サイトで取得しましょう。
※なおgBizIDプライムアカウントID発行までの期間は、約2週間となります。
手順4:事業計画の準備する
IT導入補助金の申請には、申請者の基本情報や包括的な事業計画書を作成する必要があります。
この事業計画書には、IT導入プロジェクトの内容を記載する必要があり、ITツール情報や事業計画値の入力を行いましょう。
手順5:交付が決定される
申請が完了すると、補助金の交付が決定し、ITツールの契約や支払が可能となります。
手順6:証憑を提出する
事業完了が、ITツールの契約や支払を行ったことを証明する証憑を提出することになります。
手順7:補助金が交付される
事業実績報告が完了し、補助金額が確定すると、補助額を確認できるようになります。
内容を確認後、実際に補助金が交付されます。
建築会社におすすめの補助金対象ITツール
それでは、実際に建築会社におすすめできる補助金対象のITツールには、どんなものがあるのでしょうか。
本記事では、下記の3つのツールをおすすめしています。
- AnyONE(エニワン)
- 楽王シリーズ
- ダンドリワーク
AnyONE(エニワン)
運営会社 | エニワン株式会社 |
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導入費用(税込) | 17,600円〜 |
主な機能 | 顧客管理 見積作成 営業進捗管理 原価発注管理 請求管理 入金管理など |
公式サイト | https://www.any-one.jp/lp/anyone/index.html |
AnyONEは、工務店における様々な業務、営業や経理などの情報を一元化して管理できるITツールです。
顧客管理から見積書作成、請求や入金管理などあらゆる業務を一元化できます。
これまで、導入企業は2,700社以上、継続率99.4%と工務店向けITシステムではNo.1の評価があり、安心して活用できるでしょう。
楽王シリーズ
運営会社 | アークシステム株式会社 |
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導入費用 | 楽王Crew:月額22,000円 楽王Link:月額33,000円 楽王3:要問い合わせ |
主な機能 | 見積コピー機能 オートコンプリート機能 集計機能 画面アレンジ機能 インポート機能 自動引き当て機能など |
公式サイト | https://rakuoh.jp/ |
楽王シリーズは、積算見積もりを簡単にできるサブスクリプション型の積算ソフトです。
創業以来、開発改良が薦められている積算見積ソフト「楽王」シリーズは多くの企業から高い評価得、スピーディで高い正確性を持った積算見積を実現してきました。
これまで、中小企業から大手まで2,100社以上がサービスを導入。お客様のニーズに合わせて最適なプランを選べるので、活用しやすいでしょう。
ダンドリワーク
運営会社 | 株式会社ダンドリワーク |
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導入費用 | 初期費用:20万円~ 月額費用:19,800円〜 |
主な機能 | 現場情報の一元管理 写真のアップロード 資料作成・管理・共有 掲示板 コメント 工程表の作成・閲覧 受発注 検査 報告書 施主共有 入退場など |
公式サイト | https://dandori-work.com/ |
ダンドリワークは、施工現場で個別に保管されていた資料をクラウド上に一元化するサービスです。
すべての情報を一か所に集め、パソコンやスマートフォンからでも確認できるため、事務の方から現場の方までストレスなく利用することができます。
これまでで利用アカウント数は14万人を超え、徹底したサポートから多くのユーザーから高い評価を得ています。
まとめ:ツールの導入を検討する建築会社はIT導入補助金を活用しよう
IT導入補助金は、建設会社がITソリューションを導入し、効率化を図るための貴重な制度です。
中小企業が対象の制度となりますが、申請から交付までサポートを受けつつ進行できます。企業の規模や対象ツールには、制限や上限がありますので、申請前に確認しておきましょう。
IT導入補助金制度を活用して、ITツールの導入を円滑に進めてください。