建築積算事務所の費用相場!料金が決まる要素も解説

積算事務所 費用

「積算の作業を依頼したいけど、費用がわからない」

上記のように悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、積算事務所の費用を工事別に紹介していきたいと思います。

積算料金の費用は大体いくら?

積算料金は基本的に、「ゼネコンや工務店」「専門業者」によって変わります。

ゼネコン・工務店向け

ゼネコンや工務店の場合、延床面積や建物の種類によって料金が変化します。

 

分類 A群 B群 C群 D群
延床面積 倉庫
単純な工場
上屋
立体駐車場
A群の複雑なもの
賃貸アパート
事務所ビル
学校
大学・専門学校
体育館
店舗、スーパー
ビジネスホテル
複雑な工場
B群の複雑なもの
マンション
老健施設
福祉施設
公民館・庁舎
幼稚園・保育園
病院・診療所
C群の複雑なもの
一戸建て住宅
店舗付き住宅
医院付き住宅
1,000㎡未満 200円~ 400円~ 500円~ 150㎡未満 1,200円~
1,000~1,500㎡ 120~200円 300~400円 400~550円 150~250㎡ 1,000~1,200円
1,500~2,500㎡ 同上 220~300円 320~450円 250~400㎡ 800~1,000円
2,500~5,000㎡ 100~120円 200~220円 300~370円 400㎡以上 600~800円
5,000~10,000㎡ 80~100円 180~200円 280~350円
~10,000㎡以上 60~80円 160~180円 260~330円

(床面積1㎡当り単価)

 

専門業者向け

専門業者の場合、下記の工事内容に分かれます。

「鉄筋工事」・「鉄骨工事」・「型枠工事」・「木工事」・「タイル工事」・「金属工事」・「左官工事」・「塗装工事」・「内装工事」の9種類です。

規模や工数、業者によっても変化しますが、どの工事も基本的に「30,000円」や「50,000円」からになることが多いです。

積算料金が決まる主な6つの要素

積算料金を決めるには主に6つの要素があります。

  • 延床面積
  • 建物種別
  • 数量積算の範囲
  • 内訳書作成の有無
  • 内訳書の納品形式
  • 構造体種別

こちらを順番に解説していきます。

延床面積

延床面積とは、建物内の各階の床面積を合計したものです。

一般的には、延床面積は土地の境界線をはみ出さない部分の床面積のみを計算します。

積算料金の延床面積は、建物の各階の床面積を合計したものです。

建物の用途や構造、施工方法によっては、延床面積の計算方法が異なる場合がありますが、一般的には延床面積を基にして積算料金が計算されます。

建物種別

積算料金は、建物の種別によって異なる計算方法があります。

以下に一般的な建物種別とその積算料金の計算方法を説明します。

  • 住宅建物:一般的には、木造住宅、軽量鉄骨造住宅、鉄筋コンクリート造住宅などに分類され、それぞれに適用される単価が異なります。
  • 商業建物:商業ビルやオフィスビル、ショッピングモール、ホテルなどがこの種別に該当します。
  • 工場建物:工場や倉庫、物流施設などがこの種別に該当します。
  • 公共建築物:公共施設や病院、学校、図書館などがこの種別に該当します。

 

以上が一般的な建物種別とその積算料金の計算方法の例です。

ただし、実際には、建物の用途や構造、設備などによってさまざまな種別が存在し、その種別ごとに異なる計算方法が適用される場合があります。

また、業者によって「A群」や「B群」、「第1類」・「第2類」と表現することがあるので、自身が依頼したい建物がどれに当てはまるかは、都度確認が必要です。

数量積算の範囲

数量積算とは、建築物の設計や施工に必要な各種工事や材料の数量を算出し、その数量に応じた費用を計算する方法です。

数量積算の範囲は、建物の用途や規模、設計、施工方法などによって異なりますが、一般的には以下のような項目が含まれます。

  • 構造体工事:基礎工事、鉄骨工事、木造工事、コンクリート工事など、建物の構造体に関連する工事の数量を算出します。
  • 完成品工事:内装工事、外装工事、建具工事、設備工事など、建物の完成品に関連する工事の数量を算出します。
  • 土木工事:道路工事、排水工事、水道工事など、建物周辺の土木工事の数量を算出します。
  • 特殊工事:防音工事、空調工事、電気工事など、特殊な設備に関連する工事の数量を算出します。

以上が一般的な数量積算の範囲の例です。

ただし、建物の用途や規模、設計、施工方法によっては、これらの項目に加えて、その他の項目が含まれる場合があります。

内訳書作成の有無

内訳書には主に以下のような項目が含まれます。

  • 建物の基礎工事にかかる費用:基礎工事にかかる費用は、地盤調査や地盤改良、基礎工事に必要な材料や労務費などが含まれます。
  • 建物の構造工事にかかる費用:構造工事にかかる費用は、鉄骨やコンクリートなどの構造材料や、工事に必要な機械や人件費、設計や施工管理費などが含まれます
  • 建物の外装工事にかかる費用:外装工事にかかる費用は、外壁や屋根、窓やドアなどの建物の外観を構成する部分に必要な材料や労務費、設計や施工管理費などが含まれます。
  • 建物の内装工事にかかる費用:内装工事にかかる費用は、床や壁、天井などの内装材料や、電気設備や空調設備などの設備機器、設計や施工管理費などが含まれます。
  • 建物の設備工事にかかる費用:設備工事にかかる費用は、上記の内装工事に含まれない設備機器や、配管・配線などの設備工事に必要な材料や労務費、設計や施工管理費などが含まれます。
  • その他の費用:上記の項目以外の費用は、その他の費用として内訳書にまとめられます。たとえば、建物の解体や撤去にかかる費用、仮設工事に必要な費用などが含まれます。

以上が一般的な積算料金の内訳書の項目例です。

内訳書の納品形式

積算料金の内訳書の納品形式については、建設業者と発注者の間で合意が必要です。

一般的には、以下のような形式で納品されることが多いです。

  • 紙媒体:印刷した内訳書を納品する方法。建設現場での使用を想定している場合には、紙媒体での納品が求められることがある。
  • PDFファイル:電子ファイルであるPDF形式で納品する方法。PDFファイルは、プリントアウトすることができ、現場での使用にも適している。
  • Excelファイル:内訳書をExcelファイルにまとめて納品する方法。発注者側での分析や加工もしやすく、利用されることが多い

構造体種別

構造体種別は、建物の構造材料によって異なる計算方法が適用されます。

一般的な構造体種別とその積算料金の計算方法について以下に説明します。

  • 木造構造:木造構造の積算料金は、使用する材料や建物の大きさ、形状、構造などによって異なります。木材の種類や寸法、接合方法、耐震性などが考慮されます。
  • 軽量鉄骨造構造:軽量鉄骨造構造の積算料金は、鉄骨の種類や断面形状、接合方法、耐震性、建物の形状や構造、床数、屋根形状などによって異なります。
  • 鉄筋コンクリート造構造:鉄筋コンクリート造構造の積算料金は、使用するコンクリートの強度や厚み、鉄筋の種類や本数、断面形状、接合方法、耐震性、建物の形状や構造、床数、屋根形状などによって異なります。
  • 鉄骨鉄筋コンクリート複合構造:鉄骨鉄筋コンクリート複合構造の積算料金は、使用する鉄骨や鉄筋の種類や本数、断面形状、接合方法、コンクリートの強度や厚み、耐震性、建物の形状や構造、床数、屋根形状などによって異なります。

 

以上が一般的な構造体種別とその積算料金の計算方法の例です。

まとめ:積算の費用見積もりは事務所に相談しよう!

今回の記事では、積算料金の相場と6つの要素を紹介しましたが、最終的には依頼する事務所・企業に相談することがベストです。

ある程度、予算感や実施してほしいことを明確にした上で、専門家に頼ることがおすすめです。

 

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