建築コスト管理士の資格取得難易度は高い?試験内容も紹介!

建築コスト管理士

建築コスト管理士とは、建築プロジェクトにおいてコスト管理を担当する専門家のことを指します。
建築プロジェクトには、建築物の設計、施工、維持管理にかかる様々なコストがあります。

建築コスト管理士は、このようなコストを効率的かつ正確に予測し、計画、管理することで、建築プロジェクトのコスト削減や予算超過の防止、品質の向上などを実現するために活躍しています。

今回の記事では、建築コスト管理士資格の難易度仕事内容や試験の内容について詳しく解説していきます。

建築コスト管理士資格の試験難易度はやや易しい!

結論から言うと、建築コスト管理士の資格試験の難易度は「やや易しい」と言えます。

と、いうのも直近での資格合格率は6割程度です。
試験内容もしっかりと対策すれば十分合格できるレベルのものとなっています。

そのため、毎年100~200人程度の受験者の方がいらっしゃいます。

建築コスト管理士の基礎知識

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建築コスト管理士の資格は、一般社団法人日本建設業連合会(略称:建連)が認定する資格で、建築コスト管理士試験に合格することで取得することができます。

建築コスト管理士試験は、建築に関する知識やコスト管理に関するスキル、法律などについての問題が出題され、合格率は比較的低いため、一定の勉強と経験が必要です。

建築コスト管理士の仕事内容

建設コスト管理士は建築プロジェクトにおいて、コスト管理に関する業務を行います。

具体的には、建築コストの見積もり、予算策定、コストの把握、コストの分析、コスト削減の提案、報告書作成などを行います。

試験合格と登録が必須

建築コスト管理士は、試験に合格したい場合、登録手数料として15,400円が徴収され、有効期間は5年間となっています。

また、建設コスト管理士の資格は、日本建築積算協会の個人正会員にならなければ登録することができません。
そのため、合格時点で会員では無い方は入会申込みをする必要があります。
(入会金2,000円、年会費9,000円を月割り)

建築コスト管理士の試験概要

建築コスト管理士の試験について詳しく解説していきます。

受験資格

建築コスト管理の資格を受けるためには、公益社団法人日本建築積算協会が実施している資格試験に下記の試験に合格しなければなりません。

  • 建築積算士の称号を取得後、更新登録を1回以上行った方
  • 建築関連業務を5年以上経験した方
  • 一級建築士に合格し登録した方

これらの試験は29,700円で受験することができます。

試験開催の時期

試験は年に2回実施されており、春季試験秋季試験があります。

試験内容

試験は、建築コスト管理に関する知識や技能を問う問題が出題されます。

具体的には、建築法、建築基準法、建築設計、建築工事、建築材料、建築施工管理、建築設備、コストマネジメントなどに関する問題が出題されます。

試験の形式は、選択式問題と記述式問題があり試験時間は4時間30分です。

試験範囲

建築コスト管理士の試験は、以下の5つの科目から構成されます。

  • 建築物の設計と工法
  • 建築物の積算とコスト評価
  • 建築物の契約と紛争処理
  • 建築物の工程と品質管理
  • 建築物の環境とエネルギー

更に具体的には、試験案内がありますので、下記の公式HPを参考にしてください。

公益財団法人日本建築積算協会 2022年度「建築コスト管理士」試験案内

受験にかかる費用

建築コスト管理士の受験料は、学科試験と記述試験を合わせ「29,700円」です。

しかし、過去2ヵ年度の学科試験に合格している場合は、学科の試験が免除されるため、記述試験の「16,500円」の支払となります。

また合格後は登録手数料として、「15,120円」も支払う必要があります。

建築コスト管理士の資格取得に挑戦しよう!

建築コスト管理士は、今後建設プロジェクトの全体の業務に携わりたい場合に、とても有益な資格です。

現在建築業界で、資格条件を満たす方やスキルアップ・キャリアアップを目指す方にはおすすめの資格になります。