建設コンサルタントの転職事情!やめとけといわれる理由やおすすめの転職先をご紹介

建設コンサルタントの転職事情について気になっている方も多いのではないでしょうか。

この記事では「建設コンサルはやめとけ」と言われる理由やおすすめの転職先についても詳しく解説します。

現在建設コンサルタントとして活躍されている方も、転職することでより働きやすい環境や年収アップが実現できるかもしれません。

建設コンサルタントへの転職を考えている方もぜひこの記事を参考にしてみてください。

建設コンサルタントとは?

まずは建設コンサルタントの仕事について説明します。

建設コンサルタントは、主にインフラ全般の整備について、発注者に対しては技術パートナーとしての立ち位置でプロデュースやアドバイスを行い、建設会社は建設コンサルタントの設計通りに工事を進めていきます。

発注者、建設コンサルタント、建設会社の三者が中心となりインフラ整備を進めていきますが、その中でも建設コンサルタントは欠かせない重要な存在です。

仕事内容

建設コンサルタントの仕事内容について説明します。

建設コンサルタントは発注者のパートナーとして事業を進めていくことが仕事です。

具体的には、事業の企画立案、計画、調査、設計、施工監理という流れで業務が進んでいきますが、ほぼ一人で業務を回していくことになります。

実際の施工は建設業者が行いますが、すべての業務において発注者の立場で全体のプロジェクトの管理を行います。

建設コンサルタントの資格

建設コンサルタントに専門の資格はありません。

しかし、建設コンサルタントとして働く上で、取得しておきたい資格を紹介します。

国家資格であれば、技術士の資格がおすすめです。

建設コンサルタント会社として登録するためには、建設部門の技術士の資格を持っている社員が在籍していることが必須であるため、重宝されます。

技術士の資格取得には実務経験が必要なこともあり、合格難易度が高い資格です。

民間資格であれば、RCCMの取得をおすすめします。

RCCMの資格を取得しておけば、専門の経験や知識がある技術者であることを証明することが可能です。

保有している専門分野の技術者として建設コンサルタント業務に携わることができます。

RCCMも技術士と同様に実務経験が必要な資格ですが、技術士よりは合格率が高く取得しやすい資格ですので、転職を考えている人は計画的に取得を目指してみてはいかがでしょうか。

建設コンサルはやめとけといわれる理由

建設コンサルタントはやめとけといわれる理由について説明します。

建設コンサルタントの仕事は激務で精神的にも肉体的にもきついと言われています。

辞めたくなる理由について詳しく見ていきましょう。

仕事の規模が大きいため、責任が重い

行政から仕事を依頼され、社会資本に関わる仕事を行うため、建設コンサルタントの給料は税金から支払われています

もしも業務上で間違いがあったり、計画通りに仕上がっていない点があったりすれば、建設コンサルタントの責任が問われます。

国民の生活を守っているという強い意志と責任感を持って業務に取り組むことが重要です。

拘束時間が長い

扱うプロジェクトが大きく、数も多ければ、当然ながら仕事量が多く、残業をしながら業務を進めていくことになります

残業をしても業務を終えることができなければ、休日出勤を行い、業務を進めていくことになり、拘束時間が長くなってしまいます。

また発注者の都合に合わせて打ち合わせを行うため、業務時間外や休日でも要望があれば対応を行う必要があるでしょう。

そのため、自分の時間を自由に作ることは難しいと言えます。

仕事量は多いが給料が低い

先程お伝えしたように残業や休日出勤があり激務なわりに、給料は低く抑えられています

地方より首都圏の方が給与面では魅力的ですが、お金を使う暇がないほどの勤務スケジュールになることもあるでしょう。

建設コンサルタントのおすすめの転職先3選

次に激務で転職を考えている建設コンサルタントにおすすめの転職先を3つ紹介します。

具体的には以下の通りです。

  • 同業他社
  • 公務員
  • 積算など建設業界の別の仕事

それでは詳しくみていきましょう。

同業他社

建設コンサルタントの仕事にはやりがいを感じているが、条件面が原因で転職を考えている方は同業他社への転職を検討すると良いでしょう。

例えば今は都心で働いている人が地方の設計コンサルタントに転職することで、労働時間を短縮できる可能性が高いです。

その分給料は安くなるかもしれませんが、地方は家賃が安いため、そこまで大きな問題にはならないでしょう。

公務員

建設コンサルタントから公務員に転職するという方法も可能です。

つまり受注側の経験を活かしつつ、発注者の仕事を行うという立場になります。

公務員の方が仕事をする環境が良いことが多いため、残業や休日出社が嫌な人は公務員への転職がおすすめです。

技術系の公務員は今までの経験を活かして転職できますが、試験を受けた上で採用を勝ち取る必要があることは理解しておきましょう。

積算など建設業界の別の仕事

建設コンサルタントから、仕事を受注している建設業界の別の仕事に転職する方もいらっしゃいます。

現場に直接関わった仕事をすることに魅力を感じる方にはおすすめです。

現場での仕事は労働環境が悪化する可能性もありますので、その点に注意しながら転職先を探すことをおすすめします。

転職をする際には、失敗しないように建設業界に詳しい転職サイトや転職エージェントをぜひ活用しましょう。

よりキャリアアップを目指すための転職であれば、業界に詳しい転職サイトや転職エージェントを活用しつつ転職活動を行う方が多くの情報を集めることができ、転職で成功する可能性が高くなります。

建設業界でおすすめの転職サイト・転職エージェント10選!選び方と併せて解説

建設コンサルが転職を成功させるためのポイント

次に建設コンサルタントが転職を成功させるためのポイントについて解説します。

具体的には以下の内容です。

  • 知人に紹介してもらう
  • 資格を取得する
  • 知識や経験を活かして建設業界で転職する

それでは詳しく見ていきましょう。

知人に紹介してもらう

近年各企業が力を入れている採用手法がリファラル採用、つまり知人紹介による採用です。

身近な知人から企業について率直な意見をヒアリングできることで、正確な企業イメージを持つことができ、その結果、入社後のミスマッチを未然に防ぐことが可能となります。

ただし、興味がある企業すべてに知人紹介で転職を検討できるわけではありませんので、注意が必要です。

資格を取得する

専門性の高い資格を取得することで、有利に転職できる可能性が高くなります

転職時に履歴書や経歴書などの書類からスキルを判断するのは難しいものですが、資格を所有していることで一定のレベルのスキルがあることを証明することが可能です。

実務経験が必要な資格もありますので、まずは資格を取得し、その後に転職活動を行うことでより良い条件で転職できる可能性が高くなるでしょう。

知識や経験を活かして建設業界で転職する

安易に他の業界に転職するよりも、建設業界で転職したほうが知識や技術を活かして転職を成功させやすいでしょう。

同じ建設業界であれば、ある程度業界内での評判や働き方について想像できる上に、建設コンサルタントとしての実力が高く評価される可能性もあります。

未経験の業界にて転職できたとしても、給与が大幅に減額することや、今まで以上に激務になることもあるため、注意が必要です。

まとめ

この記事では建設コンサルタントの転職事情について解説してきました。

建設コンサルタントは実力をつけて転職することで、働きやすい環境や年収アップが実現できる職業です。

しかし、建設コンサルタントの仕事が激務で転職したいと考えている方もいるかもしれません。

その場合に、安易に転職してしまえば、より環境が悪くなり後悔してしまう結果になることも考えられます。

どのような転職先を選べばよいのか、どのように転職を成功させるのか、まずはこの記事を参考に検討してみてください。

みなさんが納得の転職によって、良い環境で働ける一助となると幸いです。