建設業における電気設備工事の積算で、電材はa材・b材・c材の3つに分類されます。
そこでこの記事では、a材・b材・c材の3種類の電材について、種類ごとの詳細や購入・入手方法について解説していきます。
この記事の内容
a材やb材、c材とは電材の種類
そもそも電材とは、電気設備工事で使用する資材のことです。
電材はブレーカーやコンセントなど、一般家庭でも使われています。
建設業界では、ビルや商業施設など大きな建築物を扱いますが、その際にもざまざまな場所で電材が使われているのです。
ここでは、a材・b材・c材それぞれどのようなものが該当するのかを見ていきましょう。
- a材は機器費のこと
- b材は材料費のこと
- c材は消耗品のこと
a材は機器費のこと
a材は、空調機・照明器具・衛生機器などが該当しますが、3種類の中では最も高額になり、取り付け費用や据付工事費もa材に計上されます。
ただしメーカーや工事によって、a材の見積もり金額はそれぞれ異なるのが留意点です。
- ブレーカー
- 照明器具
- 分電盤・配線盤
- インターホン
- 火災報知器など
b材は材料費のこと
b材は、a材から雑材や消耗品を除いたものが該当します。
b材は種類が多いため、単位あたりの価格設定も可能です。
- 電線・ケーブル
- 配線・配線器具
- 配管
- プルボックス
- ネグロス部品
- 付属品など
c材は消耗品のこと
c材は、消耗品のことです。
c材も種類が多いので、b材同様に単位あたりの価格設定もできます。
- 絶縁ビニールテープ
- エコテープ
- ネジ・ビス
- リングスリーブ
- 罫書きペンなど
a材やb材、c材の購入・入手方法
a材・b材・c材の購入・入手方法については、4つの方法があります。
以下に紹介する方法から最適と思える方法を選ぶといいでしょう。
- 電材メーカーから直接購入
- 電材卸業者から購入
- 電材小売店で購入
- Webショップから購入
電材メーカーから直接購入
メーカーからの直接購入は中間マージンがかからないので、安く購入できるのがメリットです。
メーカーからカタログを取り寄せて注文したり、オンライン販売を行っている場合はネットから取り寄せたりもできます。
電材卸業者から購入
必要なときに必要な電材をスムーズに入手したいのであれば、電材卸売業者から購入する方法がおすすめです。
電材卸売業者と契約が必要になる場合もありますが、安定した在庫があるのはメリットと言えるでしょう。
電材小売店で購入
電材小売店は、豊富な品揃えで幅広いニーズに対応できるのが強みです。
ホームセンターや電材専門店など、選択肢もいくつかあります。
また全国展開している小売店や、オンラインストアを持つ小売店であれば取り寄せも可能です。
Webショップから購入
店舗まで行けない場合には、Webショップからの購入がおすすめです。
24時間365日注文を受け付けているので、好きなタイミングで注文できます。
Webショップは、複数の電材をまとめて購入したり、比較したりしながら選べるのもメリットと言えるでしょう。
電材の価格相場は高騰しているものもある
世界的なエネルギー価格・原材料価格の高騰や、ロシア・ウクライナ情勢などの影響から、2022年に各電材メーカーが値上げを実施しました。
値上げ幅は電材によっても異なりますが、値上げ率は軒並み5%~30%前後、中には70%に達するものもあります。
また、半導体の供給が需要に追いついていないこともあり、半導体を使用した電材は品薄状態に陥り、そのため価格も高騰しているのが現状です。
ピーク時に比べて供給は増えていると言われていますが、しばらくの間は品薄状態による価格相場の高騰が懸念されます。
まとめ:a材・b材・c材の電気設備資材を理解しよう!
この記事では、a材・b材・c材(電気設備資材)とはどういうものなのかについてや、種類と購入・入手方法などを解説しました。
a材・b材・c材は種類が多いので、全体を把握するのが難しいと感じることもあるでしょう。
しかし建設業界の積算における電材は重要な項目となるので、理解を深め業務に役立ててください。